探究学習

大宜味村×地域探究学習プログラム(対象:大宜味中学校1学年)

実施年度

令和5年度

目的・概要:地域探究学習プログラム「大宜味村検定をつくろう!」

「地域魅力発信のための新たなアプローチとアイディアの創出」をミッションに、大宜味村を舞台としたフィールドワークやワークショップを実施します。「日本一長寿の里」と呼ばれる大宜味村の背景にある自然や生態系、伝統文化や食文化について学び、地域への一層の理解と知見を深めます。地域が持つ資源の価値を正しく理解し、「地域の魅力発信と発展のための自分たちにできること」を考え、提案してもらうプログラムを計画しています。今回は子どもたちならではの視点から、地域の魅力や情報を収集、知識を身につけてもらい、「大宜味村検定」の出題問題を考えるプログラムを展開します。

実施内容

【事前学習】LIVE配信を活用したインプット
事前学習では、ワークショップとドローンLIVE配信を通してインプットを図ります。ドローンを活用した空撮では、慣れ親しんだ地域を上空から観察することで、普段の視点とは一味違った「地域の魅力」の再発見や気づきを促します。

【体験学習】体験を通したインタラクション
体験学習では、ター滝にてリバートレッキングを実施。地元の自然(魅力)を知ると同時に、「地域の人」との交流を図る機会とします。生徒自身が地域の中で活動することで、その魅力や奥深さ、価値に触れる機会を創出します。

【事後学習】言語化とアウトプット
事後学習では、「大宜味村検定をつくろう!」をテーマに、ドキュメンタリー動画視聴とワークショップを実施。事前学習~体験学習で得た情報や実体験を整理し、生徒ならではの視点から、「地域の魅力を発信するための大宜味村検定」を考え、アウトプットする場を設けます。

実施日

【事前学習】2023年10月12日(木)14時00分~15時50分(5・6校時)
【体験学習】2023年10月19日(木)08時30分~11時00分(1~3校時)
【事後学習】2023年11月14日(火)14時00分~15時50分(5・6校時)

実施場所

【事前学習・事後学習】大宜味村立 大宜味中学校 1学年教室
【体験学習】ター滝(沖縄県国頭郡大宜味村字津波1570-1)

実績(対象)

大宜味村立大宜味中学校 1年生 21名

実施の様子

事前学習の様子
体験学習の様子
事後学習の様子


アンケート結果(一部抜粋)

生徒の感想

○身近な自然に今まであまり気づかなかった
○大宜味村の人口を増やすことに取り組みたい。
○もっと、大宜味村について勉強しようと思った。
○観光に来た人たちに大宜味のことを紹介してみたい。
○大宜味で活性化するために考えたことをやってみたい。
○大宜味村では活性化のために頑張る人がいるという魅力。
○地域の方々が楽しく暮らせている。地域の人との交流を増やすために夏祭りなどの行事を増やしていきたい。
○大宜味村はいろんな人達に支えてもらっているとわかった。大宜味村には優しい人がいっぱいいるとわかった。
○人口が今よりももっと減っているが、地域の人と交流が深くなってそう。これからの大宜味村は誰もが知っている地域になってほしいと思う。
○ヤンバルの観光にくる人がホテルとかに泊まってそのホテルで地元の人が働いたら、そのホテルの利益もあるし地元に人が残って良くなると思う。
○世界自然遺産に登録されたヤンバルの森があることや、昔から受け継がれているウンガミやハーリーについて詳しく知ることができたので事前学習よりも大宜味村の魅力について知ることができました。
○トレッキング体験で実際に大宜味村の自然に触れたり、大宜味村の現状知れて良かったし、大宜味村が活性化してくれたら嬉しいなとも思ったけど、今の将来の夢の力には負けてて自分で大宜味村を変えたいとは思わなかったから、「どちらかといえば、良かった」にしました。

関係者の感想

○生徒は自分たちの住んでいる字は知っているが、それ以外の字を知らなかったり、まだまだわからない大宜味村について調べることができたのでよかったです。
○スライド作成についての話も引き受けていただき本当にありがとうございます。専門家や実際職業についている方に、作成の仕方や発表の仕方を教えていただくことで、子供たちに今後のキャリアに必要な知識や技能を伝えてもらうことができました。
○大きな変化は見られませんでしたが今後に期待しております。私の個人的な目標として、まずは地域の子どもたちに存在を覚えてもらい、仲良くなることでした。生徒の変化を促すことも、成長を見ることも時間がかかることだと思っています。また、学校の授業、行事として終わらすのではなく、学校外での付き合いがあってこそ、距離が縮まり、本当に子どもたちに願っていることが伝えられるんだろうなと考えています。大宜味村では、小中学校が埋立地に統合されてから、地域、村民との距離が物理的に生まれてしまいました。今回の事業、プログラムの内容は良いスタートラインになりました。今後も子どもたちの変化、成長を近くで見守っていきたいと思います。
○今回は素晴らしい機会を作っていただきありがとうございます。人口減少している地方では、子どもたちに大人の期待や負担をかけているんだろうなと思っています。問2でも書かせていただいた通り、まずは仲良くなることがスタートだと思っています。そして関係性を続けることだと思います。そして一緒に楽しく幸せになることが大切だと思いました。今回の取り組みを通して改めて強く思うことができました。地域への大切なきっかけづくりを今後も続けてください。ありがとうございました。

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